ナイアん家

STUDY ROOM nai`a の Blog

春日和のアフタヌーン

私立入試前最後の日曜日。
今日も自習に来て黙々とやっている生徒達。
自習の質、質問の質が高くなり、量もこなせるようになった。
この時期はこちらがしゃべる授業は最小限に抑え、演習の時間と自分で活字を読んで学ぶ時間を多く取る。
僕の役割はまるつけ係、添削係だ。
あとアメちゃん配り係。
忘れているところ、記憶違いをしているところ、まだ覚えていないところを細かく見極めていくのはもちろんのこと、漢字間違いや日本語としておかしい記述、読めない字を改善させていく。
できる問題を本番で落とさないように泥臭く頭の中を精密検査中。

先日ひとりずつ最後の面談をした。
10人全員が公立高校を目指していて、何とか全員が合格の可能性を持って受験できるところまできた。
ぜひ挑戦してほしいとは思うが「絶対公立」ということならやめておいた方がいいと伝えた生徒もいる。
そこは家でしっかり相談して決めてくださいと締めた。

諦めずに信じて続けてきた生徒達は問題が解けたとき、点数が上がったとき、今までより上の判定が出たときに本当にうれしそうでとろけそうな顔をする。呆然とする生徒もいれば、半ベソになる生徒もいる。
苦しんでいるときの表情も見ている分、その移り変わりが可愛くてしょうがない。
逃げ腰だった夏頃は目つきも悪く精気を感じない不細工な顔をしていたが(失敬)、今は体力的に疲れてこそいれども中学生らしい素直さと可愛げを醸し出している。

数日前に、ひとり未だに自分の内面と対峙しきれていない生徒に激しく喝を入れて泣かした。
それからまだ演技風ではあるがやっと変わり始めたようには見える。
顔も明るくなった。
なりたい自分を演じているとそれが自分に馴染んでいくこともある。
ちゃんと見ているから続けてみなさい。
君はまだ伸びる。

最近じゃ平日は最初に帰る生徒が23時だ。
来週は私立入試までは22時には帰るように言っている。

生徒それぞれの成長を自慢したいところですが、まるつけ添削アメちゃん配りに戻ります。


Keita