─ まえがき ─
最近の学校で配布されるワークや本屋さんで買える市販のテキストは,とても見やすく取り組みやすくなったと思います。
学校ワークのなかには塾のメインテキストに採用したいくらい良いものもありますが,学校で配布されるワークは塾では購入できないのが残念です。
以前は市販されていない塾用教材か自作教材を使って授業をしていましたが,今は普段の勉強なら学校ワークや市販テキストで十分だと思います。
それでも 1 冊で万能なテキストはないので,知識を整理するエッセンス的なまとめプリントや,問題パータンの不足を補うサプリメント的な補充プリントを作成して使っています。
ここから福岡ローカルな話なのであしからず。
─ 本編 ─
毎年準備に時間がかかるのが私立高校(以下私立)の入試対策です。
福岡の私立の入試問題は,定期テストや公立高校(以下公立)の入試とは問題のタイプがちょっと違います。
(慣れればそれほど違わないですが,受験生にとっては最初は違うように見えます)
過去問を解いてみるとわかると思いますが,私立は私立の準備をしないと全然点数が取れません。
生徒それぞれの学力や志望校に合う過不足ないちょうどいい私立対策のテキストは,私の知る範囲ではないので,生徒に合わせて問題を選んで冊子にして渡しています。
塾に通っていない人にとって,私立対策のテキスト選びや,学校の授業では扱う時間がないような問題の習得は大変だと思います。
数学について話を続けます。
上位の私立対策として,市販の文英堂『塾技 100』はとても良いです。
西南学院とか大濠とか,その他各高校のいちばん上の特進コースを目指すなら,『塾技 100』と過去問数年分をマスターすればいいと思います。
しかし,福岡の中位以下の私立入試ではそんなに難しい問題は今のところ出題されていないので,『塾技 100』や過去問全部はちょっと多いし難しいです。
過去問なら,大問2以降は各大問の最後の小問は余裕がなければしなくてもいいと思います。
▼ 私の考え方
毎年よく耳にする「城南目指して中央!」とか「中央目指して福翔!」みたいな謎の目標は無意味です。
福岡中央なら福岡中央を目標に,福翔なら福翔を目標にまっすぐがんばったほうがいいです。
目指していない高いレベルの難しい問題に時間をかける必要はないと思います。
好きな教科で興味があれば難しい問題に挑戦してみるとおもしろいと思いますよ。
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というわけで,中位以下の私立対策が 1 冊でできるテキストがずっと欲しいと思っています。
『塾技 100』よりもう少し難易度が低く,適切な量の類題演習ができ,そして解説が丁寧であればなお良い。
市販の過去問の解説は,中位以下の独学者にとっては,説明不足やテクニカルな解法で難しいです。
そこで。
─ 以下宣伝 ─
そーゆー私が欲しいテキストを作り始めました。
私立の過去問およそ 20 年分を分析しながら,中位以下の私立対策が 1 冊で,独学でできるようなものを目指しています。
全範囲の完成には数年かかりますから,とりあえず今年度は数学の小問集合をまとめて,誰でも購入できるようにできればと思っています。
私立の小問集合は予想配点が 4 割から 6 割あるので,小問集合が確実に正解できるようになれば,各学校のいちばん下の普通コース的なところなら十分合格ラインを越えられます。
特進コース以上を目指す人も,確実に満点が取れるようになりたいところです。
完成時期はまだ明言できませんが,なんとか入試に間に合うように形にしたいと思います。
以下は数学の解説のサンプルです。
まだパターンごとに整理はしていませんが,考え方,必要な公式,途中式,図など,私が生徒の質問に答えるときに説明するくらいの内容を記述するようにしています。
数学以外には,英語の発音,対話,並べ替えなどの小問や,国語の漢字,文法(文学作品もかな?)などの小問をまとめたテキストを,シラベ先生が準備してくれるかもしれません。
またテキストが形になったらお知らせします。
できれば出版社のプロの方たちにつくってほしいです。
よろしくお願いします。