ナイアん家

STUDY ROOM nai`a の Blog

共通認識の卯月

わたくし今年度は2年生のチューター(学年担当)。
授業は数理とBクラスの国。
Shirabe先生が社英とAクラスの国。
割と順調に進んでいる。
ちなみにBクラスはまだ誰もいない。
 
授業内容を進めていくのはもちろんだが、全員にとって快適な空間を保つため、全員の成績が伸びる雰囲気を作るための共通認識を持ってもらうことの方が、この時期は大事であると考える。
すでに無断遅刻、無断欠席、課題の未消化もあったので、何度か授業を止めて話をした。
 
遅刻欠席はしないのが前提
予定管理を自分でする
連絡を自分でする
塾内で電子機器類を使用しない
授業開始前に準備を整えておく
聞く姿勢
ノートの書き方
テキストの使い方
課題の仕方
 
など。
一度にこれら全てを伝えることはしない。
ルールのレジュメを渡して守りなさいということもしない。
できていることは言わない。
しばらく様子を見て、しちゃダメだと感じ取ることができず数回繰り返したときにそれはしちゃいけないよと伝える。
先に記したことができないのは、今まで周りから指摘されなかったか、されても身に付かない程度にちょろっとしか言われなかっただけで、悪気があるわけじゃない。
ただその行動は「勉強ができなくなる努力」であり、勉強をする上では個性ではなく欠点なので指摘し改善してもらう。
たいてい一度言えば翌授業からは改善してくれる。
そうでなければ何度も何度も根気強く伝えるしかない。
時には吠えることもあるけど。
恐怖や罰で支配しても心が萎縮し自主性は育まれない。
客観的に自分の行動を観察できるように、感じる機会、考える機会を奪わず、長い目で待つのが大事なのではなかろうか、なーんて思う。
やる気満々で来なくてもいいし、勉強が嫌いでもいいけど、すべきことを当たり前にするところから始めたらどうだろう。
「勉強を頑張る」前に「勉強ができなくなる努力」を止めるのだ。
心や思い癖に気付き変えるのは容易じゃないが、行動は比較的気付きやすく変えやすい。
行動を変えると心も変わる。
覚悟は要るけどね。
 
昨年の例を二人挙げると、1学期から授業日以外も毎日自習に来て、数学の点数が一桁、10点台から、80点台、90点台になった。
部活や習い事をしていても毎日来た。
やる気満々だったわけでもないし、勉強が好きだったわけでもない。
ただ覚悟を決めて行動を変えた。
特別な指導はしていない。
テレビパソコンケータイをぼんやり見ているだけの「勉強ができなくなる努力」を止めただけ。
 
塾はそんなふうに使ってもらえばいい。
授業はちゃんとするけどね。
 
 
Keita