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さて,今回の記事について,記事を読み不快に感じる方がいらっしゃることもわかった上で,問題提起として端的に書いております。
感情を上手く表せない子がいることや,上手く言葉にできない子がいることは,めちゃめちゃ勉強と経験を積んでいるので,おそらくみんなの身近な大人の中ではよく理解している方だと思っています。
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ひとりひとり,個々で対応するときは特に問題ではないのですが,主に授業におけるクラス全体としてのリアクションが大変良くないのです。
質問や投げかけに対して無視といえるほど黙り込みます。
年下の子が緊張しながら弁当を配布してくれても礼すら言わない。
手伝いをする素振りすらみせない。
もちろん全員がそうではありませんが。
目的のないただの集まりであるなら構いませんが,学力を伸ばすには最悪の環境です。
問題なのは,なぜそうなってしまっているのか,ということです。
そこを考えてほしいのです。
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自由に進路を選んでいくには,表現力を問われる時代です。
性格や個性という言葉で片付けていては,自由に進路を選べません。
学校のシステムは控えめな子に優しい仕組みではないのです。
卒業生として送り出したあと,やりたいことをやり,なりたいものになれる能力を身に付ける一助となれるよう,変わっていかなければならないことは明言します。
逆に,性格面,生活面が変われば,中学校程度の勉強はできるようになります。
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学校,部活,習い事,塾と,忙しい生活全体として捉えれば,確かに少ない時間の中で勉強をがんばっていると言えるかもしれません。
ただ「勉強自体」にどれだけの時間と意識を割いているでしょうか。
成果や変化を細目に分析しながら改善と継続ができていますか。
「こんなにがんばっているのに」
「こんなに真面目に取り組んでいるのに」
というのは思考と成長が止まります。
がんばっているかどうかにフォーカスし評価するのは良くない習慣です。
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部活動の今週末の予定すらわからない,ということが問題だと思ったことはありませんか。
遊びも,勉強も,いつどれだけできるのかわからない状態で毎日を過ごしているのです。
その結果,子供は思考することを諦め,辞めます。
予定を立てられない状況を大人がつくっているからです。
突然空いた時間にスマホやゲームに没頭するのは当然です。
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